クロストーク02 京都サンガF.C.×第二商品部バイヤー

はじまりは、熱烈な"サンガファン"であるマツモトのバイヤーと豆腐メーカーの営業担当の出会いだった。そこで京都サンガF.C.とのコラボ商品のアイデアが生まれたのだ。そして、「大好きなサンガを盛り上げたい」、「地元の亀岡〜京都を元気にしたい」という、京都サンガF.C.とマツモトの想いがひとつになり、『サンガ・コラボ食品』の販売が実現。さらに熱は高まり、2020年10月にマツモトはオフィシャルスポンサーとなった。その熱いプロセスを双方のキーパーソンが振り返る。

Cast

武田 有祐 氏

第二商品部 バイヤー


Mamiya Toru

間宮 徹

京都サンガF.C.
営業部法人営業課


Takeda Yusuke

コラボ企画のはじまりは偶然か必然か?

サンガさんとのコラボ企画は、本当に偶然というか運命というか、まったく予期していないことからはじまりました。当社のサンガファンのバイヤーが、食品展示会で同じくサンガファンの豆腐メーカーさんの担当者と出会い、意気投合したんです。そしてすぐに二人に負けないくらい熱烈なサンガファンの私のところに飛んできて、「何とかカタチにしたい」と訴えてきたんです。すぐにメーカーさんを訪問したところ、マツモト限定販売のコラボ商品をつくり、売上の一部をチーム強化に活用していただければという話になり、サンガさんに提案しました。

京都サンガF.C.としても、以前から亀岡に本社を構え、京都全域に店舗展開されているマツモトさんと何かのかたちでタッグを組めたらと考えていたので、お話をいただいた時は本当に嬉しく、こちらもコラボ企画を実現できるよう迅速に準備に取り掛かりました。

プロジェクトの根っこには、サンガを盛り上げたいという気持ちに加え、お互いの本拠地である亀岡を起点にして、京都に貢献したいという共通の想いが元々あった。だから、短期間で実現したのだと思います。亀岡にサンガスタジアムができたのも絶好のタイミングでした。 ただ、当社のような食品をメインに取り扱うスーパーは、お客さまに良い商品をできる限り安価でご提供するため大変な努力をしており、1品1品が大きな意味を持っているので、いきなり大規模な展開はできません。そこで、まずは第1弾として『京都サンガとうふ』1品のみ販売することにしたんです。

私たちもマツモトさんとは長いお付き合いをさせていただきたいという想いがあるので、プロジェクトを継続できるかたちで進めるのがベストだと考えました。

商品化でまず重視したのは品質。ここがおろそかになってはお客さまの信頼を失ってしまうので、妥協はしませんでした。価格も高くなると売行に影響するため、この辺りはメーカーさんにもご協力いただきました。

今回のようなコラボ商品をつくる際は、Jリーグや京都サンガF.C.の商品化ライセンス、ロゴ・エンブレム使用規定など、さまざまな条件を満たす必要があるため、関係者の方々と協力しながらひとつひとつクリアしていきました。本当にみなさんの熱意によって実現したプロジェクトだと言えますね。

第1弾の商品が発売され、気運が高まる

第1弾の『京都サンガとうふ』は、企画の話が持ち上がった4ヵ月後の2019年10月に発売されました。しかしコアなファンの間では話題になったものの、大ヒットとはならず。

クラブ内で調整をして、選手が商品を持った写真を載せた紹介記事をWEBサイトに掲載するなど、できる限りのPRはしたのですが・・・・。

確かに当初の売上は期待通りにはいきませんでしたが、コラボ商品を発売したという実績をつくったことに大きな意味があったと思います。実際に『京都サンガとうふ』の発売をきっかけに社内の注目度が上がり、第2弾の商品をつくることが決まりましたから。

ここから『京都サンガあげ』、『京都サンガ絹厚あげ 鉄壁』、そして、こんにゃくメーカーさんも加わり『京都サンガ生芋糸こんにゃく』など、品数が増えるんですね。

品数が増えれば、サンガコーナーをつくることができ、よりお客さまの目にとまりやすくなります。さらに第2弾ではパッケージデザインを工夫して、インパクトをつけました。 例えば、『京都サンガあげ』はサンガの成績を"あげる"という気合いを込めて、上向きの矢印"⤴"をつけたり、『京都サンガ絹厚あげ 鉄壁』はネーミングの通り、厚あげをゴールに見立てたりしました。鉄壁に関しては、本当は大きな1枚ものにしたかったのですが、むずかしいということで仕方なく2枚に分けました。「どこが鉄壁だ」とつっこまれそうですが、そこはお許しください(笑)。

デザイン案を拝見した時はサンガ熱の凄さに感動すると同時に、インパクトが強過ぎないかと、こちらが心配しました(笑)。

絶対にこのデザインで販売したかったんです。「後はサンガの成績が上がれば注目度も上がるのに」と思っていたら、J1に昇格したじゃないですか!

ありがとうございます。みなさまのサポートのおかげで、2021年にJ1に昇格することができました。J1でも期待に応えられるよう、選手・スタッフ一丸となってがんばらなければと、モチベーションはこれまで以上に上がっています。

コラボ商品をきっかけにスポンサーへと発展

コラボ企画の出発点ともなった、「サンガさんへのサポートを通じて亀岡〜京都に貢献する」という想いを、よりダイレクトに具現化するために、サンガさんのオフィシャルスポンサーになる計画が社内で進められました。

スポンサー契約を結ぶための交渉をする中で、マツモトさんの想いは強く伝わってきました。 私たちとしても、京都サンガF.C.のスポンサーはBtoB企業が大半なので、マツモトさんのようなBtoC企業にスポンサーになっていただくことで、地元の方々と深いつながりが築けるという考えがありました。こうした双方のビジョンが合致して、2020年10月にオフィシャルスポンサーの契約を結ぶことができました。

スポンサーとなり、スタジアムに設置されたマツモトの看板を見ると、社員として誇らしい気持ちになります。また、サンガスタジアムで入社内定式を行うことができ、内定者からはモチベーションが上がったという声を聞くことができました。

それは私たちも嬉しいです。現在京都サンガF.C.がホームゲームを行う際には、マツモトさんの新聞折込チラシで告知していただいており、本当にありがたいです。コラボ商品も継続して販売されているので、サンガに興味を持ってもらえるきっかけになればと思っています。そしてサッカーやサンガを好きになってもらえたら最高です。

これは個人的な希望ですが、今後、両社が力を合わせて地域の方々の役に立てる取り組みができればと考えています。

素晴らしいですね。京都サンガF.C.は、小学生を対象にした出前形式のサッカー教室や、高齢者の健康関連イベントなどを実施していますので、何かかたちにできることはあるかもしれません。 私は小学生の頃からプロのサッカー選手を目指して練習に励み、大学卒業後に夢が叶い、6年間プロの選手としてプレイすることができました。こうした経験があるので、できれば未来を担う子どもが夢を持てる企画を実現させたいです。

そういう意味でも、両社の関係をこれからも発展させていきたいですね。

マツモトへのエントリーはこちらから

マイナビ2025 リクナビ2025